限りなくたっぷりの澄んだ空気、清らかな水、鳥や動物たちの声、春に夏に、そして秋に冬に、変化しながら姿を現してくれる大雪山。
白樺、エゾマツ、トドマツ、イタヤ、ミズナラ、そして野草や花たち。
えぞしか、きつね、いたちにたぬき、えぞりす、うさぎ、てん。
自然を感じることは、与えられる恵みの多さを知ることであり、モノづくりにおいてもとても大切なことです。
そんな自然の豊かな東川町の山奥にある、1928年に建てられた小学校が私たちの作業場です。
私たちが暮らしているこの地球に限りなく未来があるように、少しでも私たちにできること。
自然に優しい、天然の素材で作ること。素材が生き続けられる、やさしい作り方であること。
修理も可能な、しっかりとした手仕事であること。そして、飽きのこないシンプルなデザインであること。
木は土に根をおろしていたのと同じ年月を、家具や家として生き続けられます。
私たちは北海道産の無垢材を使い、手仕事でモノづくりをしています。
私たちの家具は基本的にひとりの職人がひとつの家具を完成させます。
一度に作られる量は限られてしまいますが、無垢材の個性を生かすモノづくりには、手仕事が欠かせないのです。
人の手は多様に複雑なことのできる、いちばんの道具です。
目で見て、経験を通して予測し、技術を持って作り出す。
職人の手と無垢の木、人と自然が関わり合う、モノづくりの原点のようです。
私たちは、手仕事が次の世代にもあるように信じながら歩んでいきたいと思っています。
木の「呼吸」の伸縮の動きに対応できる仕口や工夫。
身体と環境に優しい天然塗料を使った仕上げ。
卵つなぎのエッグテンペラカラーリング。
植物タンニンで鞣された上質な革、天然素材の風合いの良い布地。
永く使い続けるものだから、こだわり、選び抜いた素材を使っています。
四季の移り変わり、自然を受け入れ感謝しつつ楽しむ暮らし。
質素だけれど豊かな暮らしを、私たちはモノやコトを通じて表現したいと考えています。
家具のメーカーから始まり、インテリア雑貨、暮らしの道具を揃えたショップ、
おいしく安全な食を扱うカフェや食品館、そして家づくりまで幅が広がりました。
この地球に明日があることを信じて生きること、暮らすこと。
愛を真ん中に置いての衣、食、住の提案を続けてゆきたいと思っています。