皮は鞣されて「革」になります。動物の皮を防腐、耐熱、柔軟にするのが「鞣し」ですが、そのほとんどはクロムという薬品が使われています。私たちの家具に使うのはスウェーデン・タンショー社の革。135年の歴史を持つ小さな村の工場で、古くからの製造方法のまま、植物タンニンで、人の手で、奇麗な水で、木の樽の中でじっくりと鞣されています。
スカンジナビア半島で育った牛たちは、その気候風土から皮膚に寄生虫がつかないのですが、時には傷がついていたり、虫刺されの跡があるものもあります。私たちは状態の良い部分を選んで使っていますが、本来それは牛の生きてきた証。木と同じく個性を持った素材であり、使い続けるほどに味わいを増していくものだと考えています